【感想】「株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール」リスク管理の重要性が学べる本

2022年4月12日

こんにちは、つぼたっくのあおいです。

今回は太田忠さんの「株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール」を読んだ感想を紹介します。

大人の嗜みとして、株式投資にそろそろ挑戦しようかと思っています。でも、正直分からないことだらけ、、

「いちばんカンタン!株の超入門書」を読んで株についての簡単な知識は身についたのですか、実際にどんな株をどうやって選んで、どのように運用していくのか、というのは全くわかりません。

まずは投資のセオリーを学びたいと思い、本書を購入しました。

書籍概要

題名:株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール[新版]

著者:太田 忠

初版発行日:2013年8月

出版社:日経BP

どんなことが書いてある?

本書を読んで大切だと思ったことを超ざっくりまとめます。

要約
  • 投資をする上でリスク管理は必須。資産の5%以上の損失は出すべからず。
  • テクニカル分析だけに頼るな。決算短信、会社説明資料、四季報などを読み込み企業分析するべし。
  • レバレッジは絶対に使うな。信用取引は資産の範囲でするべし。
  • 含み益は計画的に利益確定を。利益を確定しなければ幻想でで終わる。

ざっくりこんな感じですね。これらのことは株を始める上で絶対に守ろうと思いました。リスク管理については特に重要だと感じました。

ただ、ファンダメンタルズ分析については他の書籍で詳しく勉強する必要があるかなと思いました。

少なくとも自分は、業績の見方、株式指標について、決算短信などの文書の読み方などを他の本などで勉強する必要があるなと思いました。

本書でも説明はされているのですでに知識がある人はこの本だけでも十分かなと思います。本書を読んで分からないことや、もっと勉強が必要だなと感じたことを他の本で勉強していくといった読み方が良いかと思います。

ただ、株初心者にも分かりやすい説明が多いので自分みたいな初心者にも読みやすい本でした。

感想

何よりもルールが大切

この本を読んで一番大切だと感じたことは売買のルールです。この本で学んだルールは今後何があっても守りたいと思っています。

何のためのルールかというと、リスク管理を行い、利益を積み重ねていくためのものです。良い株の選び方や決算書の読み方などよりも、まずはルールを守ることの方が断然大切だと感じました。

そして、ルールは意外と単純です。株式投資用の運用資産の5%以上の損失は出してはいけない。というものです。

株式資金が100万円あり、そのうちの100万円の株を購入したとします。ルールに則ると、運用資金の5%は5万円ですね。つまり株の価値が5万円下がったら売却して損切をする必要があるということです。

このルールを守ることで、株価が暴落して半分以下の価値になって売れなくなったり、一番下がったタイミングで売ってしまい資金のほとんどを失ってしまう。という悲惨な状況を回避することができます。

コロナやリーマンショックなどは予期できないため、株価が暴落するときの準備は必要ですね。

最低限これさえ守っておけば、大怪我をすることは無いです。ネット証券なら逆指値注文ができるので、株を購入したらすぐに逆指値注文を出すべきですね。

ただ、この例だと、運用資金を全て株式に投資しているため、株の価値が5%下がっただけで売却しなければなりません。

運用資金の100万円のうち50万円を株に投資したとすると、株式の損切の閾値の許容が10%までになる、というように運用資金のなかの株式の割合を少なくすることで、よりリスクを軽減することができます。

現金を残しておくことで、チャンスがあった際に、すぐに投資を行うことができるという利点もありますね。

本書のルールを超ざっくり説明しただけなので、詳細を学びたい方は是非本書を読んでみてください!

会社を知らずに投資をするな

ルールも大切ですが、もちろん投資する会社選びも大切です。いくらリスク管理ができていても、株価が下がる会社ばかり投資していたら利益は一向に出ないですよね。

投資の手法は大きく分けると「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の2つがあります。この本ではファンダメンタルズ分析の方を推奨しています。

この本の主張をざっくりまとめると、投資先の会社のことを良く分かっていないのに、チャートを見て上がりそうというだけで投資をするな!とのことです。

※テクニカルを完全に否定しているわけではなかったです。ファンダメンタルズ分析と組み合わせると良いみたいです。

しっかり企業分析をして、良い会社を選ぶ、そしてその株を割安で購入することが大切です。

企業分析の方法はこの本で説明されています。売り上げ、営業利益が伸びている。営業キャッシュフローが赤字になっていない。有利子負債額が総資産に対して50%の会社は避けるなど、どこをチェックすればよいかを説明してくれています。

ただ、企業分析するためには、企業の財務情報や経営状態などの情報を読み取る必要があります。決算書の読み方とか、各数値の詳細な説明などはこの本では説明が少ないかなと感じました。

営業キャッシュフローってなに?有利子負債はどこで確認できるの?という人は他の本で決算書の読み方や株式について勉強してからの方が理解が進むかもしれないです。

自分も決算書の読み方や業績の確認の仕方などはまだ怪しいので、次は「ファンダメンタル投資の教科書」を読んで勉強しようと思います。

この本を読んで実践すること

この本を読んで、実践したいと思ったことを紹介します。この本を買うかどうかの参考にしていただければと思います。

株式投資に関する書籍をたくさん読む

勉強していくことの必要性を感じました。株で成功するには、株に関する知識をたくさんつけ、そして実践し経験を積んでいくしかないですね。

株式運用ノートを作る

ノートの作り方、必要性も説明されていました。経験を次に活かすためには、記録として忘れないようにする必要があるとのことです。

自分の資産を見直す

自分の資産の中でどのくらい株式投資に回せるのか、何円現金で残しておく必要があるのかを改めて精査する必要があると感じました。

資金管理はリスク管理をする際にとても重要です。

投資の際は逆指値

とにかくリスク管理は大切だと感じました。株を買うときは損切のラインを計算(総資産の5%)して、必ず逆指値注文をするようにしたいです。

まとめ

今回は太田 忠さんの「株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール」を読んだ感想について紹介しました。

具体的な株の運用方法やルールについて詳しく説明があったので、とても分かりやすかったです。

株を始める前に読むならちょうど良い内容かなと思います。株を始めたけど上手くいってないという人も一度立ち止まってこの本を読むことをオススメします。

これからも株については継続して勉強しながら、株式投資を実際に初めて行こうかなと思います。

気になった方はぜひ読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!