【感想】農で1200万円!就農したい人にオススメの本

こんにちは。つぼたっくのあおいです。
今回は西田栄喜さんの「農で1200万円!」を読んだ感想を紹介します。
突然ですが、この4月から妻と2人で週末農業を始めることになりました。というのも、農家の祖父が使わなくなった田んぼを貸してくれることになったのです。
以前から農業に興味があることはそれとなく伝えていましたが、まさかこんなに早く農業ができるチャンスが巡ってくるとは!本当に祖父に感謝です。
とりあえずの目標は「自分達の育てた野菜を自分達で食べる」という事なのですが、せっかくやるなら売って利益を出すところまでやりたい!そしてゆくゆくは農家として独立…も出来たらいいなあと思っています。
ということで、農業で利益を出すにはどうすれば良いのか?ということを学ぶために「農で1200万円!」という本を読んでみることに。タイトルの1200万というワードに釣られて買いました(笑)
就農を考えている自分がこの本を読んで思ったこと、農業を始めるにあたって必要だと思ったことなど伝えていけたらいいなと思っています。
書籍概要
題名:農で1200万円!
著者:西田 栄喜
初版発行日:2016年9月1日
出版社:ダイヤモンド社
どんなことが書いてある?
どんな本かを一言で表すと、新規就農する前に読んだ方が良い本 です。著者の西田さんは、会社員を辞めて新規就農をしています。そのため、自身の経験談などを交えた説明をしてくれているので、就農してからの流れなどがイメージしやすかったです。
そして西田さんの経営する風来は無農薬野菜を栽培しているので、新規就農を考えていて、かつ無農薬に興味がある人にはピッタリの本です。
内容は、実用書的な内容と自己啓発的な内容が半々くらいでした。どちらかといえば、全体的に自己啓発本のような雰囲気ですね。
揃えるべき道具、ネット活用術、資金調達方法などの具体的な方法もたくさん書かれてはいるのですが、○○の考え方、○○のメリットなど、著者の意見や主張の方が多く書かれています。
なので、野菜の作り方を詳しく知りたい、無農薬農法について勉強したい、経営法を身につけたい、など何か1つの分野について詳しく知りたい人向けの本ではないですね。就農したいがこれからどうしていいか分からない、そもそも農業をするかどうか悩んでいる、農業で成功した人の考え方が知りたい、という方向けの本だと思います。
感想
新規就農はとにかく小さく
この本ではとにかく小さい農を進めています。農業と言えば、大規模に行って大量に出荷するものだという固定概念があった自分にとっては目から鱗。農地が広くなくても稼ぐことができるんだ!と驚きました。
初期費用が少なくて済む、借金の必要がない、管理が簡単、スピード感が出る。などなど小さい農業のメリットがたくさん紹介されていました。大規模に農業を行うことのメリットをスケールメリットというらしく、それに対して、本書ではスモールメリットと読んでいました。絶妙なネーミングセンスで私も使っていきたいなと思いました。
ただ、大規模な農業に比べて量ではどうしても劣ってしまうので、売り方やアイデア、経営方針などで工夫が必要だと感じました。いくら費用が抑えられたからと言って、売り上げが無かったら本末転倒ですね。
何も考えず、ただ野菜を作って売るだけが良いと考えている人は小さい農業は向いていないなと思います。ただ、今度は農地を確保するハードルが格段に上がるので、それもまた難しいですね。。
どちらにしても、やりたいことをしっかりイメージして、小さい農業、大きい農業のどちらが自分に合っているのかを考えることは大切だと感じました。ちなみに、自分はこの本の通り、小さい農業を実践してみたいと思います。
大切なのは売り方
農業で一番大切なのは、田んぼを耕して、肥料をまいて、野菜を育てていく工程だと思っていました。おいしい野菜を作ることこそが、最も大切だ!と。
もちろん前提としてそれらは大切なのですが、この本を読んで、どうやって売るか?ということ意識する必要があるということを考えさせられました。この本では、農業をする際は現実的に考える、つまり、常に数字で考えることが必要と紹介されています。
夫婦で子どもがいる場合は、最低年収350万円(売り上げではなく利益)は必要ということから逆算し、なら費用はどれだけで、売り上げは何円必要など、しっかりとお金の計算はする必要があるとのことです。とりあえず農業を始めようと何も考えていなかった自分には耳が痛かったです。。ただ、野菜を作って売るだけなんて甘い考えではだめでしたね。
そして本書では売り方もたくさん紹介してくれています。例えば「加工」です。 野菜を漬物などに加工することで付加価値が付き、更に保存が効くため廃棄率を抑えることができるというメリットがあります。他には「野菜のセット売り」。これも廃棄率ダウンや売り上げUPにつながります。
また、自分の商品をどこで売るのか?ということも重要です。大型直売所に持っていく、イベントで出店する、ネットショッピングで売るなど、様々な方法が紹介されています。この本ではネットショッピング推奨でした。
同じ野菜を育てるにしても、売り方を工夫するだけで全く違ってくるというのが興味深く面白かったです。
※加工したものを売る場合は、加工場が必要だったりとか、特別な条件があったはずだからそこは注意してください。
この本を読んで実践すること
これから農業を始めるにあたって必要だと思ったことを、短期、中期、長期に分けてToDoリストにしてみました。
この本を買うかどうかの参考にしていただければと思います。
短期ToDo
図解 家庭菜園ビックリ教室を読む
この本で紹介されていた本です。著者も熟読しているらしいので、とりあえず読んでみようと思いました。
加工の練習をする
野菜を加工して売ることも視野に入れるため、今から練習していこうと思います。なすびの漬物やたくあんに挑戦したいです。
農業用のブログ開設
ブログで発信することは大切とのことなので。早速農業用ブログを開設してみました。良かったらチェックしてください。
実際に畑作業をやってみる
自分に合っているかどうか見極めるのも大切。やってみて「なんか違う」ということもあるので、経験なしに脱サラして農業を始めるのは良くないとのことでした。
中期ToDo
大型直売所に野菜を出す
大型直売所に出せるレベルの野菜が作れるようになる必要があるかと思います。最初は気軽に出品できそうな大型直売所で野菜を売ってみたいです。
収穫祭やマルシェ、朝市に出店
直売所で売れるようになったら、イベントで野菜を売ってみたいです。チラシや名刺を配って、自分たちを知ってもらう。パンフレットでネットショッピングも紹介出来たらいいな。
名刺、パンフレット、チラシなどを作る
自分たちの農場や野菜の魅力が伝わるような工夫。知ってもらってお客様になってもらえる工夫が必要です。
長期ToDo
加工場を作る
中期ToDoまでが達成出来たらいよいよ、ネット直売ですね。加工品を売るために加工場を作成したいです。
ネットショッピング開設
ネットショッピングを開設して、野菜や加工品を売っていきます。利益が出るように経営方針はしっかり固めておく必要がありますね。
(できれば仕事辞めれるくらいになりたい…)
まとめ
今回は西田栄喜さんの「農で1200万円」を読んだ感想について紹介しました。
農業を始める前にこの本を読むことができて良かったです。自分の甘い考えや楽観的な思考を改める良い機会になりました。
小さい農業という、描いていたイメージとは全く違う考え方がとても興味深かったです。
上で紹介したToDoリストを実践して、良い農業ライフを過ごしていきたいです。
興味がある方は是非読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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